ALUMNI

御澤 真一郎さん

御澤 真一郎(ミサワ シンイチロウ)さん

2004年入学?2009年卒業(在学中に韓国留学,人文学類 考古学?民俗学専攻(常木ゼミ))

公益財団法人交流協会台北事務所総務室長(外務省より出向)

① 現在のお仕事を聞かせてください。

外務省に入省後,中国関係課室,中国等での勤務を経て,現在公益財団法人交流協会(※)台北事務所に勤務しています。主に台湾と日本の青少年交流,日本の魅力?文化紹介,広報(台湾メディアとの交流?意見交換)そして台湾側の窓口との交渉等を担当しています。

4年前,東日本大震災において,台湾から多大な義捐金と救援物資を頂きました。その感謝の念を忘れることなく,文化交流促進の任に携わっており,交流や意見交換を通して,台湾の方々の日本に対する深い理解,そして温かい想いを実感する機会が多い仕事と感じています。

※1972年,日台間実務レベルでの交流関係を維持するため,日台間の学術?文化交流等の促進,貿易,経済,技術交流等の諸関係を円滑に遂行すること等を目的として,設立(外務、経済産業両省共管の認可団体)。

御澤 真一郎さん

台湾の某テレビ局と日本統治時代の建物を訪問(前列右から2番目)

② 今改めて,狗万app足彩,狗万滚球で良かったと思うことを聞かせてください。

(1)教授との距離感が極めて近かった点:外国語(独語、韓国語、ヘブライ語),などに限らず,先生がそれこそ友人のように接してくれたことです。独語の先生とケーキを食べに行ったり,考古学ゼミでは,先生と1対1を経験させていただくなど,今思うとかなり贅沢な授業だったと思います。加えて発掘では数週間にわたり,僻地で寝食を共にしたり,折に触れて一流の学者の話を伺うことができ,現在も良い財産となっています。

(2)発掘,フィールドワークに1年次からどんどん参加できた点:「とにかく現場にいこう」という考古学専攻の雰囲気から,「それでは遠慮なく」ということで1年生の夏にはすでに現場で真っ黒になりながら,発掘?測量などを経験し,発掘のバイトまでさせていただきました。「現場にどっぷりと浸かる」という体験は,今でも自らの行動原則として息づいています。

(3)大自然に囲まれ,友人とより深い付き合いができた点:都会の洗練された学生の付き合いよりも,濃い関係を構築できる環境なのだと思います。今でも一時帰国に際しては,筑波の友人と会う習慣が続いていますし,台湾でも日台の筑波卒業生との懇親会を実施しています。

御澤 真一郎さん

日台学生会議に参加?挨拶

御澤 真一郎さん

日本映画の試写会でご挨拶

③ 本学と本学の学生に対してメッセージをお願いします。

台湾人筑波卒業生は,大変優秀で社会において尊敬される立場や職業につかれている方が多く,日本人卒業生として,もっと頑張らねばと反省させられます。台湾大学内に狗万app足彩,狗万滚球オフィスができると伺っておりますので,今後、台湾と筑波の交流の絆が広がることを祈念しています。

自分自身も卒業時に教授から言われた「赴任地の人々に信頼される人になる」

ため,努力中の身ですが3つ学生の皆様にアドバイスしたいと思います。

まず,「現場にどっぷりと浸かる」体験をお勧めします。正直,自身も考古学,韓国への留学と自然に没頭するうちに,現在の仕事をしたいと考えるようになったので,移り気に映るかもしれませんが,専攻の研究であれ,海外旅行であれ、,他人からどう思われようが,思う存分「頭を突っ込む」事が一番だと思います。

次に「対象を客観視できる視点を養う」ことが大切だと思います。例えば対象を日本と設定して,「日本とはなんぞや。」「なぜ日本を嫌悪する外国の方がいるのか。」などについて主観的に考えてみると,回答が画一的であったり,導き出せなかったりするように思えます。そのため,別の視点,異なる立場から物事を見る,俯瞰することが重要なのかなと考えています。決まった訓練はないと思いますので,皆様それぞれのアプローチで,養えれば良いのかと思います。

偉そうに書きましたが,最後に一番大事なのは,充実した筑波大生活を過ごすことです。是非「毎日を楽しむこと」から始めてください。

御澤 真一郎さん

侍JAPANと日台の小?中学生交流をアレンジ