木附 貴哉さん
2022/03
木附 貴哉 (キヅキ タカヤ)
2014年入学?2018年卒業 生命環境学群?地球学類2018年入学?2020年修了 生命環境科学研究科?山岳科学学位プログラム[現在の職業(勤務先?役職等)]
NHK 放送部映像取材(報道カメラマン)
(1) 現在のお仕事を聞かせてください。
NHKの報道カメラマンとして、事件事故や選挙?災害?緊急報道のみならず普段の日常的なニュースも含め、日々あらゆる現場の最前線に行く仕事をしています。撮り逃したら二度と同じ瞬間には出会えないため、責任と緊張感のある仕事ですが、視聴者に伝えたいこと?伝えるべきことを自分が撮影した映像で世界に発信できるところが魅力です。NHKの映像取材にはいくつか専門班があり、自分はその中でも山岳班として専門を磨きたいと考えているため、筑波大にいた頃に身につけたフィールドワークの知識や経験がとても役に立っています。 小さい頃から宇宙飛行士に憧れ、地球学類を選んだのもまずは地球のことを知ろうと思ったためであり、今はこれからの宇宙産業の発展とともに報道カメラマンとして宇宙空間、果ては火星の映像を地球に届けるのが目標です。
(2) 今改めて、狗万app足彩,狗万滚球で良かったと思うことを聞かせてください。
よかったことは数えきれないほどありますが、一番はやはり地球学類でも山岳科学学位プログラムでも、どちらも友人や教員の方々に恵まれていたことです。この6年間は、分野の特性上フィールドワークで国内外あちこちに行かせてもらいましたが、その多くの時間を友人や教員とともに過ごしたため、必然的に関係が深くなりました。卒業した今でも、会えば学生時代のように当時の思い出を共有できるのは一生の財産です。 また、見上げればいつでも雄大な空が広がっていて、そばで筑波山が見守ってくれているつくばの環境が好きでしたし、広大なキャンパスでのびのびと生活できる空気感が性に合っていました。仮に時間を遡って人生をやり直すとしても筑波大の地球学類と山岳科学学位プログラムに入りたいと思うくらい入ってよかったと思っています。
(3) 本学と本学の学生に対してメッセージをお願いします。
自分自身、学生時代は机に向かう勉強はほどほどにして、友人と遊んだり趣味に時間を費やしたりすることの方が多く、あまり模範的ではないのですが、一つ言えるとしたら、とにかくどんな些細なことでもいいので自分の心が揺り動かされるような、「面白そう」や「楽しい」と思えることにできるだけ多く触れるようにするといいと思います。 僕の場合は、学生時代にスイスとスバールバルでおこなった寒冷地形の研究の中で、ドローンで山の画像や映像を面白がってバシバシ撮っていたら、「案外映像業界面白そうだな」という気づきがあり、その「面白そう」という直感に従ったおかげで今も仕事を楽しめています。自分の直感に加えて、なぜそれを楽しいと思うのか、その理由を突き詰めていくと、やってみたいことが自ずとより鮮明に見えてくると思います。
今村 ことよさん(TSUKUCOMM Vol.54)