財団法人日本英語検定協会第32回 (2019年) 英検研究助成研究部門入選
人文社会科学研究科 小室 竜也
学生?大学院生
小室竜也さん(人文社会科学研究科博士前期課程1年、指導教員: 人文社会科学系 卯城祐司教授)は,財団法人日本英語検定協会第32回 (2019年) 英検研究助成研究部門に入選し,2019年 (狗万app足彩,狗万滚球元年) 7月14日,アルカディア市ヶ谷私学会館 (東京都) において入選証書の贈呈を受けました。
この研究助成金制度は,実用英語の一層の普及?発展と英語能力検定試験の質的向上を目的に1987年に設けられました。英語能力テスト及び英語教育に関する研究企画を広く募集し,優秀な企画に対して助成金を交付し,10ヵ月間の研究後,その結果を公表する制度です。この制度には,研究,実践,調査の3つの部門があり,小室氏が入選した「研究部門」は,英語能力の測定?評価に関し,その改善向上や英語教育に役立つものが要求されています。
今回助成の対象となったのは「ライティングタスク (技能独立型 vs. 統合型) が発表語彙とその測定に与える影響: TAALESによる語彙の洗練性分析を基に」と題する研究です。本研究は,ライティングタスクの種類が,作文中の発表語彙の質に与える影響を検証することを目的としています。学術的な文章を書く際,英語学習者は専門用語や低頻度語といった洗練された語彙を交えて作文することが求められます。この「語彙の洗練性」は英作文評価の観点の1つとして近年注目されています。ライティングのテストには特定のトピックについて自分の考えを書く技能独立型と,トピックに関するテキストを読解してから作文する技能統合型があります。本研究は,ライティングタスクの種類を語彙の洗練性という独特の観点から検証する点で高く評価され,入選となりました。
2020年刊行の"STEP Bulletin" 第30号において,研究成果の詳細が掲載されます。