公益財団法人日本英語検定協会第34回(2021年)英検研究助成調査部門 入選
人文社会ビジネス科学学術院 江田 博之
学生?大学院生
江田 博之さん(人文社会ビジネス科学学術院 人文社会科学研究群(博士前期課程) 人文学学位プログラム 英語教育学1年次、指導教員:人文社会系 卯城 祐司 教授)は、公益財団法人日本英語検定協会第34回(2021年)英検研究助成調査部門に入選し、2021年(狗万app足彩,狗万滚球3年)7月21日に入選証書の贈呈を受けました。(今年はコロナウィルスの影響から助成金贈呈式は行われませんでした。)
この研究助成金制度は、実用英語の一層の普及?発展と英語能力検定試験の質的向上を目的に1987年に設けられました。英語能力テスト及び英語教育に関する研究企画を広く募集し、優秀な企画に対して助成金を交付し、10ヵ月間の研究後、その結果を公表する制度です。この制度には、研究、実践、調査の3つの部門があり、江田さんが入選した「調査部門」は、アンケートの実施?分析を通し、学校現場の英語教育をより充実させ、効果的に推進するための調査を行うことが求められています。
今回助成の対象となったのは「英語の音読に関する認識と読解の流暢さの関係―音読のメタ認知に焦点を当てて―」と題する研究です。本研究は、EFL環境下の日本人大学生の英語の音読に関する認識の構成因子を英語熟達度別に明らかにしたうえで、音読に関する認識の構成因子と読解の流暢さの関係を検証することを目的としています。
新学習指導要領では英文を正確に素早く読解する能力の育成が求められています。この読解の流暢さを向上させる効果のある音読は、メタ認知的側面から検証されることは少なく、「音読に関する認識」の読解の流暢さとの関係性は未だ分かっていません。そこで、質問紙調査を通じ、英語学習者の有する英語の音読に関する認識を英語熟達度別に明らかにしたうえで、読解の流暢さの関係を構造方程式モデリングにより解明する予定です。
本研究は、これまで切り込まれてこなかった音読に関する認識?メタ認知の観点から検証を行い、音読指導に関する新たな示唆を得られる点が高く評価され、入選となりました。
2022年刊行の“STEP Bulletin”第34号において、研究成果の詳細が掲載されます。