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生体の電気特性を利用してアスリートの骨格筋量を測定できることを実証

研究イメージ画像 (Image by Joyisjoyful/Shutterstock)

 家庭用の体組成計などにも用いられる生体電気インピーダンス技術により、アスリートのような、一般的な成人とは異なる筋質を持つ場合でも、骨格筋量や細胞内水分量を適切に推定できることを明らかにしました。

 身体組成を推定する方法の一つに、生体電気インピーダンス技術があります。この技術は、体内の電流の流れやすさの程度から身体組成を推測するもので、家庭用の体組成計などにも用いられており、非侵襲的かつ迅速な測定が可能です。しかしながら、現状の推定方法では、アスリートや活動的な男性など、一般的な成人と骨格筋質や組成が異なる場合には、骨格筋量を適切に推定できない可能性があります。


 本研究では、一般的な体組成計などに用いられる生体電気インピーダンス技術が、アスリートや活動的な男性の骨格筋量を推定する方法として妥当かどうかを検証しました。その結果、骨格筋量と生体電気インピーダンス指標の間に強い相関が見られ、この技術が骨格筋量の推定に有用であることが示されました。


 さらに、この技術が、細胞内水分量の推定において実用的な手法であることも分かりました。これにより、身体組成測定において、生体電気インピーダンス技術がより広く活用され、医療機関やフィットネス施設などで簡便かつより正確に身体組成を評価できると考えられます。


 今後、より具体的な推定式の確立や、アスリートのトレーニング、栄養介入の効果検証、さまざまな集団に対しての適用性などが探求されることが期待できます。


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プレスリリース

研究代表者

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下山 寛之 助教


掲載論文

【題名】
Comparison of bioelectrical impedance indices for skeletal muscle mass and intracellular water measurements of physically active young men and athletes
(アスリートおよび活動的な若年男性の筋量と細胞内液の測定における生体インピーダンス指標の比較)
【掲載誌】
Journal of Nutrition
【DOI】
10.1016/j.tjnut.2023.07.010

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