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サッカー熟練者は守備者との関係性を操作しながらドリブルで突破する

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(Image by Andrey Burmakin/Shutterstock)
 サッカーにおけるフェイントドリブルに着目し、熟練者がどのように守備者を突破しているのかを詳細に分析しました。その結果、熟練者のドリブルは、単に速いだけではなく、間合い?相対速度?加速を統合的に操作しながら、守備者との関係性を変化させる技能であることが分かりました。

 サッカーのドリブルは、単にボールを運ぶ技術ではなく、ドリブル速度、守備者との距離(間合い)や速度といった相互関係の中で行われるプレーです。しかし、その動作に関するこれまでの研究は、コーンなどの固定された障害物を用いたテストが中心であり、実際の試合に近い守備者と対峙した状況における動作特性は、十分に明らかにされていませんでした。そこで本研究では、サッカーにおける代表的なフェイントドリブルである「シザースフェイント」に着目し、大学生および中学生を対象に、守備者と対峙した状況でその動作を高速カメラで撮影しました。そして、身体重心の速度や関節の動き、および守備者との距離や相対的な速度変化などの指標を用いて、動作の特徴を詳しく分析しました。

 その結果、熟練者(大学生の上級者)は、①高い身体重心速度を維持したまま守備者との間合いを積極的に縮める、②相対速度を一度接近させた後に急激に拡大させる、③素早いボールまたぎと体幹を大きく使ってフェイク動作を行う、④支持脚の膝関節運動を加速させて突破する、といった特性を持つことが分かりました。

 つまり、熟練者のドリブルは、単に速いだけではなく、間合い?相対速度?加速を統合的に操作することで、守備者との関係性を変化させる技能であると言えます。

 本研究では、対人状況の中でドリブル動作を分析し、その構造と力学的特徴を明らかにしました。これらの知見は、フェイントドリブルの指導やトレーニング方法の改善に役立つと期待されます。

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プレスリリース

研究代表者

狗万app足彩,狗万滚球体育系
中山 雅雄 教授

苫小牧工業高等専門学校
多賀 健 准教授

掲載論文

【題名】
サッカーのシザースフェイントにおける大学生および中学生の上級者と初級者の対人動特性
【掲載誌】
体育学研究
【DOI】
10.5432/jjpehss.07-25031

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